入札前日に競売を取り下げました


こんにちは。代表の中島です。

 

先日、南区にお住まいの上田様(仮名)邸の入札前日に、競売を取り下げることができました。

 

競売が始まってすぐに、上田様邸には3社の業者が訪問営業をかけてきました。

上田様は引越し代を一番高く出してくれるところに決めたいという考えで、業者を決めかねていました。

しかし皆、聞こえの良いことばかり言ってくるので、いまひとつ信用できませんでした。

 

その後、上田様から当社に相談の電話が入ったのは入札の1ヶ月前でした。

何度か電話にて相談をした後、来社されました。

話をお伺いすると、競売にかけている債権者は民間の金融機関ではないため、手続きに時間がかかります。入札までの期限によっては間に合わないことがあります。

そこで、その場で東京の債権者に連絡し、上田様に任意売却の意思表示をして頂きました。

幸いにも債権者の担当の方はいつも取引している方でしたので、話はスムーズに進みました。その場で、競売を取り下げて任意売却をすることの同意をもらいました。

 

建物は平成22年建築で、時価1000万円程度の3LDKです。

上田様の希望は、家を失いたくない 住み続けたい ということでした。

このようなケースには、家を投資家に売却しそのまま賃借する「リースバック」で対応できます。

 

そうなると問題は、家の価格をいくらで承諾してもらえるか、にかかってきます。

上田様は母子家庭のため、家賃は5万円までしか払えそうにありません。

そこで家賃が安くてもかまわない投資家を、当社の顧客の中から探しました。

 

最終的に、買受価格800万・家賃5万円で協力してくれる投資家を確保でき、入札前日に取引を行ないました。

固定資産税の滞納による差押がありましたが、無事に取り下げてもらいました。

 

日程が限られていて大変でしたが、上田様は、家族全員が引っ越しすることなく、競売を避けることができました。