団体信用生命保険を 死亡前に名義を変えたら保険金は支給されるか

  • 2023/11/27
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お名前
草野様(仮名)
市町村区
熊本市中央区
滞納状況
滞納なし
種別・築年数
一戸建て・築11年
金融機関
住宅金融支援機構

早期がんが民間療法にたより悪化した

草野様は、早期大腸がんと診断され、医師から簡単な切除で済むから手術するようにと勧められました。

 

しかし、民間療法でがんが消えたと言う知り合いがいて、信頼してしまったため、民間療法にこだわりました。
周りからは騙されている可能性があると忠告されましたが、草野様は耳を貸さず、病院での治療を受けないまま半年が経過していました。

 

その結果がんは進行し激しい痛みが1日中続くようになって、病院に行ったときには医師からは余命1ヶ月と告げられました。

寄せられた相談

草野様は病院で緩和ケアを受けることになり、病室から当社に以下のような相談が寄せられました。

 

「住宅ローンは団体信用生命保険によって支払われ、残債はなくなりますが、私は会社の経営者であり、会社の借入の保証人でもあります。
そのため、会社の借金も家族が相続することになり、住宅ローンが消えても家を差し押さえられるのではないでしょうか。
家族を守るために最適な方法をアドバイスしてほしい。」

当社は草野様に対して以下の “死亡前に名義を変更する” 提案をしました

草野様は奥様に対して「夫婦間の自宅2,000万円の贈与」の特例を使用し、自宅を贈与します。
贈与後相続が発生したら、団体信用生命保険金が支払われ、住宅ローンは完済されます。
会社の個人保証については、司法書士を通じて家族に相続権を放棄させることを検討します。

 

名義変更することは銀行との契約に問題があるかもしれませんが、他には選択肢がないため、これが最適な方法となります。

提案の実行

司法書士を通じて、草野様の入院先で奥様に対して贈与登記手続きが行われました。

草野様の死亡保険金の受け取り

奥様に名義変更が行われた後、しばらくして草野様が亡くなりました。

 

保険会社に連絡し、保険金が正常に支払われ、銀行の返済に充てられ、住宅ローンが完済されました。
名義変更の手続きについて、保険会社と銀行からのクレームもなく、抵当権も抹消されたため、一安心できました。

担当者からの一言

草野様は相談から1ヶ月以内に一気に解決できました。

 

名義変更は保険金が支払われるか不明な要素があったため、リスクも伴う決断でしたが、他に選択肢がなかったため、奥様に納得していただき、進行しました。

 

今後、来年の確定申告を草野様の奥様が忘れないように、税理士を紹介したり、適切な方法を検討したりする予定です。