解決事例

リースバックから6年後 買戻したとたんに差押が…

お名前
水野様(仮名)
市区町村
熊本市東区
種別・築年数
一戸建て・築25年
金融機関
住宅金融支援機構・都市銀行・信販会社

8年前 自宅を友人に任意売却で買い取ってもらい リースバック

水野様は、会社経営の不振から自宅の住宅ローンを払えなくなり、金融機関から「滞納分をまとめて支払わないと競売にする」という通知が来ました。
自宅のローンだけでなく、所有していたアパートの家賃収入も別の銀行に差し押さえられてしまったため、にっちもさっちもいかなくなり、当社に相談にいらっしゃいました。

水野様は「住み続けたい」というご意向でしたので、住宅ローンを融資している金融機関に対して任意売却を申し出て、販売活動を開始し購入して貸してくれる買主を探すことになりました。

幸いなことに、水野様の知人の方で協力していただける方が見つかり、無事に任意売却が成立しました。

奥様が自宅を買戻したとたんに差押が入りました

6年後、奥様が実家の援助を受けて、念願の買戻しができました。
しかし、奥様に名義が変わった2年後に、突如 信販会社S社から差し押さえられてしまったのです。
なぜ、このようなことが起きたのか・・・
「奥様は夫である水野様の連帯保証人だったことが頭になかった」のです。

信販会社S社は、当初の任意売却時も仮差押をしており、その時は任意売却に協力してハンコ代で仮差押えを解除してくれた会社です。
その後夫は自己破産して、以後S社からの請求なども特にありませんでしたので、奥様は「夫の自己破産で借金はすべて終わり!」と思っていらっしゃったようです。

一般的に信販会社は、定期的に債務者の財産調査をしているといわれています。
買い戻した自宅の名義にするなら、妻以外 つまり すでに破産している水野様か、または子供の名義にするなど、ひと工夫するべきであったといえます。

なんと 再度リースバックすることに

このままだと信販会社S社による競売が開始されます。
そこで、再度当社にて買い取って欲しいというご希望で、水野様が相談にいらっしゃいました。
水野様はすでに弁護士に相談されており、S社からは360万で和解できるという旨の回答を得ていらっしゃいます。

ご自宅は人気地区にあり、また築25年とはいえ一流ハウスメーカーの施工です。
通常なら1500万円は下らないような価値のあるものでしたが、買い戻すまで預けるので、和解金の360万円で買って欲しい、その代わりに家賃を安くしてもらえないかとのお考えです。

そこで、家賃3万円で当社によりリースバックすることになりました。
このあと5年後に買戻しをするお約束で、その際はさらに強力にサポートする計画を立てております。

担当者からの一言

8年前の任意売却でリースバックされた水野様。友人間での賃貸借だったので当社は深入りしていませんでした。
そのため特にやり取りもなく、奥様名義で購入されたことを当社は知ることができませんでした。
もう少し残った債務についてアドバイスをしておけばよかった、と反省しております。
当社は、相談料等の費用をいただくことはありませんので、今後もお客様方からお気軽にお電話いただければと思います。
債務整理は連帯保証の処理で完了する」ことを肝に銘じて、弁護士と連携してアドバイスを行っていく所存です。

ポイント

[残債務について]
信販会社S社の考えは、主債務者の水野様が自己破産しており、妻からも取れないと思っており請求しなかったと考えられます。また、水野様ご夫婦は任意売却時の差押解除で、借金も終わっていると考えていらっしゃいました。

[信販会社が債務免除しない場合]
買い戻した自宅の名義は、既に破産している夫かまたは子供の名義にするべきであったといえます。

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