解決事例

離婚した元夫が自己破産 連帯保証人の私に・・・

お名前
佐藤様(仮名)
市区町村
熊本市中央区
滞納状況
本人滞納ないが元夫破産
種別・築年数
一戸建て・築10年
金融機関
都市銀行

元夫の破産が原因で一括返済の請求が

佐藤さんは2800万円のマイホームを共有で建築、元夫が1800万・佐藤さんが1000万の住宅ローンを組みましたが、数年後に離婚、夫は家を出て行きました。
このとき、佐藤さんは2つの住宅ローンの支払いを継続することを決意しました。夫の住宅ローンを払う代わりに、名義は佐藤さんへ変更する約束も取り付け、なんとか住み続けていました。
しかしその後、突然に元夫が自己破産。
すると連帯保証人である佐藤さんに一括返済の請求が届きました。
「直ちに元夫の残債務をまとめて支払わないと、担保不動産は任意売却か競売になります。」
という内容でした。

元夫のローンは任意売却で 佐藤様のローンは通常売却で

・2人の借入額は2800万。残債務は、元夫1400万・佐藤さん700万の合わせて2100万です。
価格を査定して債権者に任意売却を相談すると、回収希望額は1800万円以上だとわかりました。
幸いなことに2000万円で購入希望があり、元夫と佐藤さんの残債務をもとに、それぞれ返済計画を出すことにしました。

・諸経費差引後の返済額を各々の持分比率で振り分けると、返済額は元夫が1250万、佐藤さんが660万です。
元夫分の担保は既に不良債権となっているため、任意売却により抹消できます。
しかし、もともと佐藤さんのローンは滞納していないので、残債務700万円を全額返済することが条件です。そこで不足分の40万を佐藤さんが用意することで売却が可能となりました。

・決済当日は、元夫の残債務150万円を佐藤さんが用意して来られたので、最終的に190万円を
手出しすることで、売却は終了しました。150万円は御両親から借りて来られたそうです。

担当者からの一言

佐藤さんは、離婚後も頑張って支払いを続けてこられたので、このような形で売却するのは不本意ではありましたが、それでも債務を全額返済することができ、喜んでいただけました。
私見ですが、これが連帯保証でなく連帯債務であれば、佐藤さんは分割払いを続けることができたと思います。

ポイント

今回は「ペアローンを組み お互いが連帯保証人」となっており、元夫が破産したことで、連帯保証人である佐藤さんは期限の利益を喪失しました。
今まで分割して支払っていた権利を失ったからです。
そこで「破産した元夫の分は任意売却 佐藤さんの分は資金を用意して通常売却」となりましたが、債権者がこのような売却方法を認めてくれるかどうかは申し出てみないとわかりません。

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